先頃、平成25年の農作業死亡事故の調査結果が発表されました。死亡事故件数は年間350件。前年と同数でした。

ほぼ毎日お一人が農作業中の事故で亡くなっていることになります。

この数は多いのでしょうか?それとも少ないとみるべきなのでしょうか?交通事故の死者と比べてみましょう。

確かに同じ年の交通事故死者数が4,373人ですから、絶対数は少ないですね。

でも、この死者数を約40年前と比べると驚くべきことが分かってきます。当時昭和44年の交通事故死は、今より約4倍も多い16,265人。では農作業中の事故死は?

なんと364人!現在とほとんど変わっていないのです。

交通事故死は、交通安全活動やシートベルト・エアバッグの普及などにより大幅に削減されたのですが、農作業中の事故死は全く変化がない。

それどころか、農業の就業人口の推移を考えたら(昭和45年に10,252千人が、平成23年には2,601千人)、事故率は相当に上がっているとみてよいでしょう。

実質的には増加していると考えざるを得ません。

事故の要因は、乗用型トラクターの転落・転倒が一番多くなっています。これも自動車と同様、安全活動の啓蒙と安全キャブ・フレーム・シートベルトで事故死を減らすことは可能でしょう。

絶対数ではなく、事故死の実態を直視し、関係者が真剣に死亡事故削減の取り組みを展開すべきだといえるでしょう。